2018年12月07日(金) | 活動報告(海外団体)

いつもオレンジの絆で結ばれて
法政チャイナ校友会発足の経緯

 あれは2001年の春だったと思います。北京の日本語月刊誌に「明治大学の校友会が設立、人民大会堂に明治の校歌が流れた」という記事が掲戴されました。当時、私はロシア留学で知り合った中国人と国際結婚をして98年から中国河北省石家庄という街に住んでいましたが、中国語は全く話すことができないうえ中国の文化や風習にも疎かったので、戸惑いと孤独感、言いようのない疎外感を味わう毎日に、心も体も病んでいました。日本の食材もなければ日本語を話す相手もなく、今のようにインターネットで何でも見られる時代でもなかったのです。
 そのため、当時は片道5時間かかつても、外国人がたくさんいて、マクドナルドや伊藤洋華堂がある北京に年に1、2回行くことだけが楽しみでした。そんな北京でこの記事を見た時は例えようもない衝撃を受け、私も法政の校友会に入りたい、日本語で話せる仲間が欲しいと心から願いました。
 それから、中国校友会の連絡先を聞くために国際電話で大学に問い合わせました。しかし回答は「中国にはまだ校友会はない」、ひどくがっかりしたのを覚えています。しかしほどなく、当時校友連合会の副理事をされていた中野忠氏から「ぜひ中国でも校友会を作って」という励ましのお電話やFAXを何度もいただき、元気が湧いてきました。
 私は北京の雑誌に「法政大学の校友を探しています」というメッセージを掲載してもらいました。2、3ヶ月過ぎたころ、掲載した私の連絡先に、「自分も法政です」というメールや電話がかかってきました。一人、また一人と校友からの連絡を受けるたびに涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。しかも、北京で現地法人の社長兼日本人会の副会長をしていた小俣具久氏や、日系大手商社で働いていた曹京鉉氏、中国最高峰の北京大学で教鞭をとつている白智立氏など、校友が中国で存分に活躍しているのを知ってとても誇らしく頼もしく、法政はすばらしい大学だと改めて感じました。そして、掲載内容を「法政大学校友会の中国支部設立を目指しています」と変更し、手探りでホームページを作って呼びかけを強化、上海の岸本学氏とも知り合うことができました。
 私は北京周辺地区で、岸本氏は上海地区、北京出張中に偶然私の呼びかけを記事を見て連絡をくれたという応援団出身の唐橋伸也氏は香港地区で呼びかけを分担してくれることになりました。
 そうしてまずは2001年12月8日上海で「法政上海会」、14日に北京で12人の校友が参加した「オレンジの集いin北京」が開催されたのです。
 校友連合会の中国支部である「法政チャイナ」としての正式な発足は2002年5月26日でした。大学からは法学部教授の金子征史常務理事、校友会からは鷲見副会長、中野忠副理事、佐藤忠篤委員らが来賓として参加してくださったほか、韓国校友会を代表して崖昌鉉氏、日本で偶然発足を知った齋藤俊一氏と学部生の前田さん、そして北京天津地区の校友メンパーが集い、北京のレストランで盛大に発足式が開催されました。その頃、私は北京に転居していました。
 当時の北京には、歴史ある台湾校友会の幹事をされたこともある林谷燁氏が駐在されていたので、会の組織や会則の作成、台湾や韓国校友会への連絡など全面的にアドバイスを頂くことができました。
 2年後には「法政チャイナを応援しよう」と中野副理事が校友会の役員の皆さんに呼びかけてくださり、「2周年記念応援ツアー」が実現しました。日本から現校友会の豊田信哉副会長をはじめ11人の大先輩が、香港支部からも瀬畑進ー会長ご夫妻がご列席くださり再び北京で盛大な集いが開催できました。
 こうして、多くの方に助けられ応援されながら15年が経ちました。今では、北京、上海、広州、香港だけでなく、中国での駐在を終えて帰国したメンバーが集う東京支部もあります。実は私は、2009年に夫を亡くしたことで殻に閉じこもり社会生活ができなくなった時期がありました。しかしそんな私に叱咤激励したのは、当時北京への留学研修で学生を引率していたキャリアデザイン学部の趙宏偉教授でした。中国生活で二度大きな挫折を経験し、二度とも法政のご縁に救われたのです。私はここで、もう孤独を感じることも、失敗や挫折のたびに落ち込むこともありません。「よき師よき友」とめくり逢い、集うことができますし、いつもオレンジの絆で結ばれているからです。このご縁に支えられたからこそ異国で生きて来ることができました。
 法政チャイナは15周年、私も卒業して25年が過ぎました。人生という限られた時間の中で、そろそろ恩返しを始めなければなりません。このネットワークと経験を活かして校友同士の交流をさらに深められるよう、次の世代の校友に何か残せるような、現在大学で学んでいる学生たちの味方になれるような、そんな組織を皆で目指して真剣に取り組んで行きたいと願っているところです。どうかみなさま、法政チャイナ校友会への更なるご理解とご協力お願いいたします。

法政チャイナ校友会
代表 楠本 路子     
91年法学部法律学科卒
北海道旭川市出身




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